pirka ramer

心の美しい光を探しにいく旅のブログ

新しい年に寄せて

その人は毎年、新年のお便りを大切に描いていました

 

素人くさい絵ながら

はじめは自分風な子を描いていたけれど

だんだん年を重ねていくうちに

どこか他人のような気持ちを抱きながら

夢のような世界を描いていました

 

なぜだか分からないけれど

そうしなきゃという想いにかられ

描いていたのです

 

最近ふと

きっとそれは奥のまた奥の方にいる

小さな自分自身なんだ

心底そう思えたとき

涙が止まりませんでした

 

その人が岩のような悲しみの壁で

自分を覆っていたとしても

構わずに

どんなときも楽しそうに歌いながら

美しい世界を見ていた子がいました

 

不思議な気持ちに掻き立てられ描いていたお便りを通して

毎年こうやってこの小さな純粋な子に再会していたのです

 

今ではいつもこの子がそばにいるって感じることができます

その笑い声が、歌声がくすぐったい

そんな幸せを噛みしめています

 

おや

どうやらこれから一緒に旅へと出かけるみたいですね

 

誰の中にもある純粋な柔らかい世界

この子のお友だちとつながる楽しい旅へ

 

“行ってきます!”

 

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